生き方を考えている女性へ
副題にある通り、この本は女性の人生の選択を「リスク」という面から考えた本です。表紙は地味で専門書っぽいですが、中身は非常に読みやすいです。私が好感をもったのは著者が人生においての「経済力」の大切さを真正面から捉えていること。生き方ガイドのような本では、意外と「経済力」は軽視されがちで、「生きがい」を優先している嫌いがあるが、著者は新聞記者ということもあってか、データを出し、「経済力」の大切さを説いています。 しかし、専業主婦のリスクの高さを指摘しつつも、全面否定はしない。女性の自立を唱えてはいるが、説教臭くない。著者の中立的な姿勢が非常にいい。フェミニズムが苦手な人も抵抗なく読めると思う。 本の中で著者が理想とする未来のシナリオと、社会が女性に不利なような進むシナリオが紹介されているが(女性に不利ということは男性にもよくない社会である)、現在は後者に進んでいるように思われる。 初版が1999年で、当時とは社会の状況が違ってきているため、改訂版を出してはどうでしょうか。その際には装丁も変えることをおすすめします。小倉千加子の「結婚の条件」までポップにしないまでも、もう少し若い女性が手にとりたくなるような表紙にした方がいいのでは?女性の生き方を考える良書だと思うので、ぜひともより多くの女性に読んで欲しいと思っています。
はまの出版
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